好きなことと仕事とそれから。

好きなことについてぬるっと綴ります。

私を構成する9冊

こんにちは、ちかです。

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記事のタイトルは、現在Twitterでよく見かけるタグをそのまま使用しました。

私は、活字が大好きで日本語が大好きです。

これは完全に母親のおかげです。

幼い頃から、当たり前のように毎晩読み聞かせをし、自発的に読むようになれば毎週図書館に連れていき10冊選ばせてくれ、(貸出上限1人10冊だったのです)、欲しいと言った本は絶対に買ってくれたり。

 

でも社会人になると自然と読書の時間は減ってしまっていて...それでも毎月1冊は新しい本でも前から持ってる本でも読むようにしています。

そんな私の、「私を構成する9冊」。

 

あまりにも思い入れが強すぎて、Twitterで語るには重すぎるので、ここで1冊ずつ語らせてください...🙏

それでは参ります!

 

夜のピクニック(恩田陸)

恩田陸さんの作品が、大好きです。

その中でも、夜のピクニックは中学時代に出会ってから何度も何度も読み返しました。

読んでない方もいらっしゃるかと思いますのでネタバレはしたくないので内容については割愛しますが、、

まず、私は女子校だったので、こういうイベントは発生し得ない環境でした。のでとても素敵で羨ましいなあと。

それから、私はこの主人公のスタンスにとても共感出来て、自己投影してしまいます。高校生なりにその後の人生を賭けた1歩を踏み出す勇気と、それを押す周囲の優しさ、その勇気と優しさに触れて、頑張りすぎていた高校生の頑なさがほぐれる。全く哀しい話ではないのになぜか泣ける。また読みたくなってきた....

 

・ある婦人の肖像(Henry James)

これは私の卒業論文の題材作品。3年間この作品と葛藤しました....そういう意味での私を構成する1冊。(私は英米文学専攻でして、専門はアメリカ文学でした)

晩年、イギリス人に帰化したアメリカ人男性作家がえがく、1人のアメリカ人女性の生涯のお話です。

上中下巻があってかなりのボリューム、起伏があまりないくせに昼ドラか?と思わせるストーリーの重さ。それでも、この作者は「アメリカ人女性」への敬意と同情を持ち合わせている気がして、、大学の図書館で血反吐を吐きつつ卒論を書き上げました(私の専攻は英語論文が卒業単位に必須だったので...)

これは正直二度と読みたくない....

 

・一瞬の風になれ(佐藤多佳子)

これも中学生時代に出会った本。

私が大学で陸上部のマネージャーになったきっかけの1つかもしれないです。

THE 青春。男子100mに打ち込む高校生たちのお話。陸上モノとしてもう一つメジャーな「風が強く吹いている」と迷いましたが、こちらの方が現実的なので、こちらを。(風が強く吹いている、は本気で箱根駅伝を目指している大学生が読むと結構メンタルをやられると思うのです...大好きだし素敵なお話ですけど!)

キラキラしていて、水彩絵の具でいうと絶対に水色の物語です。

ストーリーは王道のスポーツ青春モノなので触れないでおきます。おそらく中高生向け?のお話?だと思うのですが、らしくなく余韻を残した終わり方が大好きです。主人公達の未来が彼ら次第っていう感じがするのです。

 

・黄金の羅針盤(フィリップ・プルマン)

私がはじめて自分の意思で購入した文庫本。

当時小学1.2年生だったと記憶しているのですが、表紙のかわいさで選びました。

しかしまあこれが重厚で壮大なファンタジー。確か映画化もしていて、観に行った気がするのですが、原作が広くて深すぎるので、描き切れていなかった...という記憶だけあります。笑

クマっょぃ🐻と思った記憶、、笑

日本ではこういったファンタジーはなかなか生まれないんだろうなあ、、

 

・試着室で思い出したら、本気の恋だと思う(尾形真理子)

洋服がキーアイテムとなる、様々な形の恋愛中の女性達をオムニバス形式で描いた一冊。

出てくる洋服がとてもお洒落で、働いている女性なら色々と共感できそう。(まあ買った時大学1年でしたけど)

あんまり難しいことを考えたくない時、心がなんとなく疲れている時に読むサプリメント的な本。読むと、明日仕事にきていく服をかんがえるのが少し楽しくなります。それから、服を買いに行きたくなります。この本、BEAMSとかアーバンリサーチとかに置いたら絶対売れると思うんですけどね。ファッション好きなOLさんにわりと受けると思います。ぜひ。

 

蜜蜂と遠雷(恩田陸)

久々に心が揺さぶられた本。

恩田陸さんの言葉が本当に好きな上に、このピアノコンクールという題材。

音楽っていう、形のない、目に見えないものを、こうやって言葉に表すんだ、こうやって伝えるんだって本当に感動しました。読了した翌日に仕事で書いた顛末書がどこかドラマチックに仕上がったのは完全にこの本の影響です。

味気ない、という方もいるかもしれないし退屈だ、と思う方もいらっしゃると思うのですが、こんなに素敵な表現で溢れた本は久々でした。少し前に「羊と鋼の森」という本が流行りましたよね。あの作品とある種共通した静けさと、圧倒的に違う、読みながら急き立てられるような息苦しさを感じました。7月までにあと2回は読み直すと思います。好き、というか心を掴まれた本です。恩田陸さん本当に好き。

 

阪急電車(有川浩)

有川さん、私も大好きです。図書館戦争に植物図鑑、自衛隊シリーズに3匹のおっさん、キケン。文庫本化しているものはほぼ読んでいる...はず。

その中でもわたしが推したいのはこちら、阪急電車。駅ごとに短編が書かれ、最後につながる。確か映画化もしてましたよね?わたしは観れていないのですが....

有川さんといえばラブコメ。この作品も恋愛要素がきちんとありますが、コメディ感は薄めで、ほっこりします。

高校生のわたしはこれを読んで、「年上の彼氏っていいなあ」となりました。ハイ。今?なんでもいいです。

個人的には、恋愛真っ最中幸せ絶頂の方より、少し恋愛に疲れていらっしゃる方とか、少し距離を置きたい方とかの心に沁みるタイプの作品かなあと。勝手な推測なので違ったらごめんなさい🙏

 

ハリーポッター(J.K.ローリング)

言わずと知れた現代児童文学の金字塔。

小学1年生の時に出会い、貪り読みました。ほぼ全ての呪文を記憶したし、多分今でも覚えています。無駄な記憶...忘却の呪文使いたいね...

私は完全にウィーズリー双子推しだったので結末でぼろ泣きしました。結構最後さくさくっと人が亡くなっていきましたよね....

1番好きなのはアズカバンの囚人。ハーマイオニーがめきめきと美しくなり始めた時。あとファイアボルトがかっこよかったしなによりシリウスがかっこよすぎた、好き。

多分一生忘れない。

 

・本日は、お日柄も良く(原田マハ)

原田マハさんも大好きです。

この本は、私に働く元気をくれます。スピーチライターって素敵。言葉って素敵。

幼馴染のために仕事を投げ打って...ということではなく、颯爽とした生き方に憧れて、その人の紡ぐ言葉に魅せられてスピーチライターになる主人公が素敵。私もそうやって、魅せられたものに着いていきたい、、

私は働かなくても良いなら働きたくないし、一生ふわふわ好きなことをしてダラダラして心の赴くままに生きていきたいと本気で思っています。が、この本を読むと、少しだけ働くモチベーションが上がります。お守り的な1冊。

 

以上、わたしを構成する9冊でした。

もちろん今後変動していくはずですが、(多分ある婦人の肖像だけは変わらない。あんなに苦しみながら読んだ本は他にない)今はこれ。

 

 

それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました🤗